研究課題/領域番号 |
24560484
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
戸田 裕之 同志社大学, 理工学部, 教授 (00202200)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 光ファイバ通信 / マイクロ波フォトニクス / 光時分割多重 / 先端的通信 / 超高速情報処理 |
研究実績の概要 |
研究の目的 光時分割多重回路の出力から光帯域通過フィルタを用いて適切な側波帯を取り出して連続光とし、この干渉を利用すれば、多重回路出力の隣接光パルス間の位相を0またはπに安定化することができる。本手法を用いて、隣接パルス間位相を安定化した光クロック逓倍回路を実現する。 本研究は、4倍光クロック逓倍回路を2段直列に接続し、16倍光クロック逓倍回路(10GHz→160GHz)を作成し て動作確認を行うことを目標とする。ここで、制御光取り出しのための光帯域通過フィルタは、一台のみとする。 平成26年度の研究実績概要 2倍光クロック逓倍回路を2段直列に接続した4倍光クロック逓倍回路において、制御光取り出しの光帯域通過フィルタを後段の逓倍回路出力のみに置いた構成で、光フィルタの帯域幅とシェープファクターに対する中心周波数のトレランスをシミュレーションで求め、光フィルタに要求される特性を明らかにした。 2倍光クロック逓倍回路を3段直列に接続した8倍光クロック逓倍回路において、逓倍動作のシミュレーションを行い、複数の隣接サイドバンドの合計パワーを最小とする制御方法では、安定化は困難であることを明らかにした。 外乱の影響を受けにくい偏波保存型光ファイバのみからなる逓倍回路を作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2倍光クロック逓倍回路を3段直列に接続した8倍光クロック逓倍回路において、逓倍動作のシミュレーションを行い、複数の隣接サイドバンドの合計パワーを最小とする制御方法では、安定化は困難であることが明らかになった。
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今後の研究の推進方策 |
偏波保存型光ファイバを用いた16倍光クロック逓倍回路(10GHz→160GHz)を作成して動作確認を行うが、制御光取り出しのための光帯域通過フィルタは、4逓倍回路ごとに光フィルタを用いる構成とする。
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次年度使用額が生じた理由 |
2月11日付けにて提出した様式F-14(補助事業期間延長承認申請書)に記載した通りである。
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次年度使用額の使用計画 |
今後の研究方策に記載したように、偏波保存型光ファイバによる16倍光クロック逓倍回路(10GHz→160GHz)の作成に使用する。
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