本研究の目的は秋田高専の施設・設備を用いてアンテナの設計,試作,測定を効率よく行うことができるアンテナラボを構築すること,任意形状アンテナのビームフォーミング手法を開発することである。 最終年度に当たる平成26年度は次のことを行った。(1)進化型計算手法によるアンテナの放射パターン制御に関する研究,(2)誘電体レンズ装荷時平面アンテナの最適設計に関する研究,(3)ミリ波測定環境構築のための解析的検討,など。 主に次に述べる成果が得られた。(1)曲面をもつコンフォーマルアンテナの放射パターン制御が可能であることを示した。(2)平面アンテナに誘電体レンズを装荷した場合の最適な設計パラメータを求め,非装荷時と比較して効率が改善していることを示した。(3)既存のマイクロ波測定環境にミリ波コンポーネントを組み入れ,ミリ波アンテナの放射パターン自動計測を行った。
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