本研究はネットワーク符号化を用いた通信においてセキュアなパケット構成とルーティングに関するものである。成果として①代数的手法の応用、②脅威/安全性の定量化、③新たな攻撃手法の模索、④ユーザの権利確保とプロトコルの提案、があげられる。当初の目的である実機による評価実験は運営上の理由により行えなかったが、各サブテーマで発展的な成果を挙げることができた。主にブロック暗号の新たな安全性評価手法、離散フーリエ変換を用いて定量化された攻撃検知手法、Slow Read DoS攻撃の攻撃効果改善手法が挙げられる。
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