疾病や身体状態に伴い、生体から発散される揮発性生体成分には様々な生体情報が含まれており、医療診断や口腔衛生評価などへの適用が期待されている。エタノールガスを時間的・空間的な動態変化を生体触媒である酵素及びルミノール試薬にて化学発光へ誘導することで光学情報に変換し、高感度CCDカメラを用いて撮影することで視覚化するシステムを構築した。倫理委員会の承認に基づき、生体からのエタノールガスの放出について評価を行った。飲酒後の被験者の皮膚より数百ppb程度のエタノールガスが放出されていることが示唆された。代謝に伴い生体から放出されるガス成分の濃度変化や放出動態について評価できる可能性が示された。
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