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2014 年度 実績報告書

大規模悪条件線形方程式に対する数値解法の開発とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 24560518
研究機関福井大学

研究代表者

細田 陽介  福井大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80264951)

研究分担者 長谷川 武光  福井大学, 工学(系)研究科(研究院), 名誉教授 (70023314)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード悪条件問題 / 最小自乗問題 / QR分解 / グラム・シュミット法
研究実績の概要

悪条件線形方程式に対する数値計算法は、密行列に対しては特異値分解法をもととした方法が主流であるが、特異値分解は計算量が多いという欠点を持つ。そのため、大規模問題への適用は困難が伴うことになる。それに対して、特異値分解よりも計算量の少ないQR分解をもとにした数値計算法も近年提案されており、その有効性も数多く報告されている。また、密行列に対しての数値計算は高速化の観点からブロック化手法を用いるのが一般的であり、ブロック化手法との相性という意味でも、特異値分解よりもQR分解の方が優れているとも言える。本研究では、行列のQR分解を行うための数値計算法であるグラム・シュミット法に新たなるブロック化手法を提案した。この提案法では、グラム・シュミット法のブロック化を再帰的に行う方法であるが、従来の再帰的ブロック化グラム・シュミット法とは異なり、ブロック内部のQR分解に対して、再帰的なブロック化コレスキー分解法を用いることにより、従来法に比べて高速化が行えることを示し、その有効性を数値実験を用いて検証した。さらに、本方法は理論的にはグラム・シュミット法よりも計算量が少ないブロック化ハウスホルダー変換を用いたQR分解よりも高速にQR分解が行えることが確認された。これにより、より大規模な悪条件線形問題に対しても、安定で高速な数値計算法を構築するための有用な手段を提案できたと思われる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] A new QR factorization method by recursive blocked Gram-Schmidt algorithm and recursive blocked Cholesky factorization2015

    • 著者名/発表者名
      Shinya Ozawa, Yohsuke Hosoda and Takemitsu Hasegawa
    • 雑誌名

      AIP Conference Proceedings

      巻: 1648 ページ: 1-4

    • DOI

      http://dx.doi.org/10.1063/1.4912918

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] A new QR factorization method by recursive blocked Gram-Schmidt algorithm and recursive blocked Cholesky factorization2014

    • 著者名/発表者名
      Shinya Ozawa, Yohsuke Hosoda and Takemitsu Hasegawa
    • 学会等名
      12th International Conference of Numerical Analysis and Applied Mathematics
    • 発表場所
      Rhodes, Greece
    • 年月日
      2014-09-22 – 2014-09-28

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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