固体天体探査地中レーダ用超広帯域アンテナとして,薄型平面構造のテーパースロットアンテナの一種であるVivaldiアンテナに着目し,広帯域化という観点からアンテナについて非線形最適化手法である粒子群最適化手法(PS)を用いてその導体形状の最適化を行った.その結果,地中レーダとして要求される300MHz~900MHzの帯域にわたって反射損失10dB以上の広帯域特性を実現することができた.さらにこの設計に基づいて試作したア ンテナについて,電波暗室内および地球上でのフィールド実験を行い,固体天体探査地中レーダとして必要とされる電気的特性とターゲット検出性能がほぼ実現できていることを確認した.
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