研究課題/領域番号 |
24560543
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
永原 正章 京都大学, 情報学研究科, 講師 (90362582)
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キーワード | ネットワーク化制御 / 圧縮センシング / スパース表現 / 情報圧縮 / 安定性 / L1最適性 / 最適制御 |
研究概要 |
ネットワーク化制御系における伝送情報の高効率圧縮技術に関して,連続時間のスパース最適制御(L0最適制御)がL1最適制御解と一致するための条件を示し,情報の高効率圧縮という観点だけでなく,省エネルギーの観点からも,スパース最適制御が有効であることを示した.この結果は,1件の学術論文(IEEE Transactions on Automatic Control,2014年7月掲載予定)および1件の国際会議(IEEE CDC),5件の国内学会発表において発表された. また,上記に関連して,サンプル値H∞最適化による信号処理に関する学術論文(IEEE Transactions on Signal Processing)および国際会議発表(IEEE MSC),平滑化スプラインに関する学術論文(Asian Journal of Control)および国際会議発表(WSC)を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初予定していた離散時間制御系における制御信号のスパース表現の研究成果(IEEE Trans. Automatic Control に掲載予定)に加え,連続時間制御系のL1最適制御のスパース性の関係について,明快な条件を与えることができた.以上の点から,当初の計画以上に進展していると言える.
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今後の研究の推進方策 |
前年度までで得られた離散時間制御系に対する制御信号のスパース表現に関する研究を完成させ,シミュレーションによる有効性の検証を行う.加えて,前年度で得られたL1最適制御とスパース性に関する結果をより広いクラスのシステムに拡張する検討を行う.
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次年度の研究費の使用計画 |
当該年度の研究計画のうち,人件費(プログラミング補助に対する謝金)において,想定よりも早く計画が進み,計画していた作業時間数が大幅に縮小されたこと,および,当該年度に購入したラップトップPCが想定していた性能でより安く購入できたという二つの理由から,次年度使用額が生じた. 計算機シミュレーション用の高速ノート型PCを一台購入予定である.また,国際会議発表のための旅費(オランダおよび南アフリカ),シミュレーション用プログラム作成補助の謝金,および書籍の購入に対する使用を計画している.
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