近年の竜巻被害の発生数の増加傾向を鑑み、竜巻状旋回上昇流の流れ場の性状を検討するために開発した実験装置、マルチファン・マルチベーン式トルネードシミュレータを用い、3D-PIV法によって流れの性状を調べた。その結果、設定したスワール比に応じて竜巻状流れ場の性状が1セル型から2セル型に移行していることを確認した。また、LESによって生成された竜祖k分をも用いて平板上飛散物の運動を検討し、飛散物の挙動に立川数が強く影響していることを示した。一方で、LESによって生成された竜巻状流れ場を用いて、漏斗雲の生成を試み、漏斗雲や飛散物によって可視化された竜巻の特強さや規模の推定が可能であることを示した。
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