本研究は自然由来の微生物を用いた地盤改良工法に、カルシウム分として廃棄された牡蠣殻を用いることで環境負荷の少ない地盤改良工法の開発を目指している。 本研究では沖縄県のビーチロックから本工法に利用可能なウレアーゼ活性菌の採取を行い、採取した菌株により改良した試料の一軸圧縮試験を行ったところ、一部の菌株では、試料作製条件によってはスポロサルシナ菌(SP)を用いた試料と同等な圧縮強度を示し、SP株に代わる改良効果を持った日本に存在する菌株であることが期待できる。また、カルシウム分に牡蠣殻を用いた場合でも、菌株によっては同様な改良効果が表れ、地盤改良工法への適用性が示された。
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