本研究は、当初は平成26年度終了予定であったが、主に国際会議における発表および雑誌論文への投稿のために、研究費の一部を平成27年度まで繰り延べたものである。平成26年度末に国際会議用原稿を作成し、27年6月にスペインで開催された流域管理に関する国際会議において、研究対象河川の歴史的管理と本研究の成果の関係を含めて発表した。その結果はWIT Press(英国)の出版物に掲載された。続いて27年9月に岡山で開催された土木学会年次学術講演会において本研究で開発した水理モデルの要点を発表した後、そこでの討論の結果を踏まえて計算例を追加し、土木学会論文集B1(水工学)に投稿した。この論文は、査読および原稿修正を経て27年12月に最終原稿を受理され、28年3月に同論文集に掲載された。また、仙台で開催された水工学講演会においても本研究の主要成果を口頭発表し、本研究で提案する航空写真解析と数値シミュレーションの組み合わせによる河道設計手法の成果および今後の課題についての討議により、河川分合流部における河道設計に関わる知識・技術の進歩に関する認識を共有した。
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