本研究においては、次のように大別される。①地域における防災に関する調査・研究、②わが国のとりわけ地方都市におけるコンパクトシティについて地域交通、土地利用の観点から制度のレビューや経済分析、③中山間地域のような地理的条件の厳しい地域における公共交通の役割について、考察を行った。その結果、①においては地域の意思決定を反映した行政サービスの供給が必要である。②にあっては、現在の交通制度や土地利用から見れば、必ずしもコンパクトシティは有効な都市計画とはならない、③では住民の足としての公共交通の役割を再検討することが必要であることが示された。
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