偏光光散乱式粒子数計測器(以下,偏光OPC)による大気エアロゾル粒子の組成別測定手法を検討するために,山梨県甲府市においてフィルターサンプリングを平行して実施した.エアロゾル粒子中の化学成分との比較検討を行い,個別粒子の粒子径と偏光解像度から組成別に区分する方法を決定した.偏光OPCを平成25年7~8月は富士山頂に,平成25年12月より木曽駒ヶ岳千畳敷に設置し,連続観測を実施した.日本の都市域よりも高い濃度の大気汚染粒子や黄砂を測定した例がみられた.流跡線解析などから大陸から越境輸送された微粒子であることが示唆された.
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