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2013 年度 実施状況報告書

都市空間の熱環境のLCE評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24560672
研究機関崇城大学

研究代表者

上野 賢仁  崇城大学, 工学部, 教授 (50269106)

研究分担者 田代 敬大  崇城大学, 工学部, 准教授 (20150154)
キーワード都市熱環境
研究概要

都市内空間の熱環境緩和に適する地表面被覆について、現実の市街地を対象として観測・調査を実施し、同時に効果的な被覆について熱(温度等)及び水(湿度等)の挙動特性の評価を行うことを目的とし、これまで市街地の暑熱環境の調査を実施し要因分析を行い、都市気候緩和が期待される地表面被覆の温度特性評価実験を行ってきた。本研究では、これを発展させて都市内空間の熱環境緩和に有効な地表面被覆の具体的な特性の在り方について明示し、また、こうした地表面被覆による環境影響の低減効果について空調負荷軽減等の面から評価を試みる。
具体的には、(1) 都市内空間の暑熱環境調査、(2) 都市地表面の被覆材料の温度特性評価、①都市空間の熱環境の実態調査と周辺状況解析と両者の関連付けに基づく検討、②都市地表面の被覆材料の熱(温度)及び水(湿度、蒸発、凝結)特性の評価を行う。(1)では周辺状況の検討のための高分解能の衛星リモートセンシング解析を実施し、精度良い分類を行い、信頼できる精度の確保を目指す。(2)では既往研究・報告等の方法と比較検討しながら実験することにより信頼できる結果を目指し、特に被覆材の材質及び形状が熱及び水の挙動に与える影響について詳細に検討する。最終的に、都市内空間の熱環境実態調査の解析結果と、有効な被覆材料とを関連付けて、都市気候緩和効果を試算する。
以上の計画のもと、初年度は熊本市中心市街地の熱環境を評価するため、移動観測による簡易気象観測を実施し、この結果を昨年度の観測結果とともに、KONOS画像を参照して把握した都市地表面状態と比較した。また、同街区の中心部で気象観測を行った。これらの結果を使って熱環境と空調負荷との関係について解析し考察した。更に観測結果を使って空調負荷計算を試みた。次年度は引き続き気象観測を実施しデータの蓄積を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成24、25年度計画は、(1) 都市内空間の熱環境実態調査と、(2) 都市地表面被覆の熱及び水の挙動特性評価を計画した。(1)は実施できたが、(2)については実験を継続しているところである。

今後の研究の推進方策

研究計画では、初年度と次年度に、(1) 都市内空間の暑熱環境調査と、(2) 都市地表面の被覆材料の温度特性評価を行い、①都市空間の熱環境の実態調査と周辺状況解析と両者の関連付けに基づく検討と、②都市地表面の被覆材料の熱(温度)及び水(湿度、蒸発、凝結)特性の評価を行う計画であった。最終年度は、(2)の実験を中心に実施し進展させる。並行して2年間の調査結果の解析を進め、最終的に、都市内空間の熱環境実態調査結果と地表面被覆特性評価結果との関連付けと、都市内空間の熱環境緩和に適する地表面被覆の具体的提案を試みる。

次年度の研究費の使用計画

国際学会が国内で開催されたことと、当該年度は調査を優先して実施し、実験実施の一部を次年度に繰り越したことなどが主な理由である。
国際学会に発表のための旅費と、実験実施に使用する計画である。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (6件)

  • [雑誌論文] 都市街区の熱環境と空調負荷に関する事例研究2013

    • 著者名/発表者名
      上野賢仁、本田智也、福嶋宏起、正木大地
    • 雑誌名

      第41回環境システム研究論文発表会講演集

      巻: 41 ページ: 515-521

  • [雑誌論文] 都市街区の熱環境影響の時空間評価に関する研究2013

    • 著者名/発表者名
      上野賢仁、田代敬大
    • 雑誌名

      土木構造・材料論文集

      巻: 29 ページ: 161-166

    • 査読あり
  • [学会発表] On Urban Temperature Change in Japan2014

    • 著者名/発表者名
      Takahiro Tashiro, Takahito Ueno
    • 学会等名
      7th Japanese German Meeting in Urban Climatology
    • 発表場所
      Leibniz-University of Hannover (Germany)
    • 年月日
      20141006-20141010
  • [学会発表] A Case Study of Spatiotemporal Evaluation of Thermal Environment in Kumamoto City Urban Districts2014

    • 著者名/発表者名
      Takahito Ueno, Yusuke Shiki, Satoshi Doi, Chihiro Fujisue, Takahiro Tashiro
    • 学会等名
      GISUP2014 (The 16th International Symposium of Geospacial Information Science and Urban Planning)
    • 発表場所
      長崎大学(長崎県長崎市)
    • 年月日
      20140219-20140221
  • [学会発表] Spatiotemporal Evaluation of Thermal Environment in Kumamoto City Urban Districts2014

    • 著者名/発表者名
      Takahito Ueno, Yusuke Shiki, Satoshi Doi, Chihiro Fujisue, Takahiro Tashiro
    • 学会等名
      7th Japanese German Meeting in Urban Climatology
    • 発表場所
      Leibniz-University of Hannover (Germany)
    • 年月日
      2014-10-06 – 2014-10-10
  • [学会発表] 熊本市中心街区の熱環境の時空間評価に関する事例研究2014

    • 著者名/発表者名
      上野賢仁、志岐祐介、土井聡史、藤末千紘、田代敬大
    • 学会等名
      土木学会第69回年次学術講演会
    • 発表場所
      大阪大学(大阪府豊中市)
    • 年月日
      2014-09-10 – 2014-09-12
  • [学会発表] 都市街区の熱環境影響の時空間評価の試み2013

    • 著者名/発表者名
      上野賢仁、田代敬大
    • 学会等名
      日本環境共生学会第16回(2013年度)学術大会
    • 発表場所
      豊橋技術科学大学(愛知県豊橋市)
    • 年月日
      20130928-20130929
  • [学会発表] 熊本市中心街区の熱環境と空調負荷に関する事例研究2013

    • 著者名/発表者名
      上野賢仁、本田智也、福嶋宏起、正木大地
    • 学会等名
      土木学会第68回年次学術講演会
    • 発表場所
      日本大学(千葉県習志野市)
    • 年月日
      20130904-20130906

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公開日: 2015-05-28  

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