学校体育館に取り付く2段組みブレースを用いた次の在来工法天井を対象としている。すなわち、建築用鋼製下地材を用いて下地を組み、石膏ボード等で天井面を構成する在来工法による吊り天井を用いた工法である。張間方向に水平地震動を受ける対象とする在来工法天井の振動性状においては、下段ブレースの応力に伴う吊ボルトの座屈に起因して天井板や野縁等の天井面がロッキング応答する。 研究成果は、ブレース応力に伴う吊ボルトの座屈に起因するロッキング応答を含む地震応答性状の分析に基づき最大鉛直地震力の発生位置や震度、応答スペクトル法を用いた水平応答値の予測法等を提案したものである。
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