微動観測記録に対して、従来のSPAC法と新しいCCA法の両方を適用した結果を比較し、半径が小さなアレーではCCA法は優れた位相速度の推定能力を発揮するが、数百mのアレーでは両者には差がないこと、同じ半径であれば、CCA法によって位相速度を推定できるRayleigh波の周波数帯は低周波数側にシフトし、高周波数側の解析能力はSPAC法の方が高いこと、両手法を併用することで、推定できる位相速度の周波数範囲を広げることができること、観測記録のSN比を適切に管理すれば、CCA法では従来の半径100m程のアレーを20~40mに縮小することができることを示した。
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