平成20年度~23年度の科学研究費助成研究にて開発した浮屋根と液体の非線形性を考慮した円筒液体貯槽のスロッシング解析プログラムを、浮屋根のモデル化に偏心シェル要素や偏心はり要素を採用することにより、実物のポンツーンや補強部材をより忠実にモデル化できるように改良した。改良したスロッシング解析プログラムを利用して、2003年十勝沖地震で多発したシングルデッキ型浮屋根の損傷・沈没の原因究明を試みるとともに、浮屋根の耐震補強法として、内部デッキ板をリブ補強することにより損傷・沈没の原因となった非線形振動モードの発生を抑制する方法を提案し、補強の効果を検証した。
|