従来補強コンクリート構造(RC造)で造られていた非住宅中大規模建物(オフィスビル等)の床の構造体にCLT(直交集成材)等を使用することにより、国産木材の新たな市場分野を開拓し、国産木材の使用量を飛躍的に増大させることが本研究の目的である。本研究で明らかになった事項は以下である。(1)実験的検討によりCLT床の場合でも剛床仮定が成立することを示した。(2)実験的検討により、CLT床の場合でも、合成梁効果が発揮されることを示した。(3)小型炉を用い実験を行い、2時間耐火を可能とする耐火被覆仕様の検討を行った。以上により、柱梁鉄骨床CLT構造が、構造的にも耐火的にも実現可能であることを示した。
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