本研究では数値シミュレーションおよび実物大模型実験を併用して研究を遂行し,その具体的成果として,(1) 機械学習アルゴリズムが従来の適応制御アルゴリズムに対して,より高い周波数域の騒音まで追従して干渉音を生成することができるという優位性を把握し,(2) スリット中心部と端部近くの合計3か所に2次音源スピーカーを組み込んだ,スリット開口部からの透過音をアクティブ騒音制御するためのANCフードを考案し,(3) 制御位置(マイクロホン設置位置)をスリット中央と端部近くの2か所に設けることが,スリット開口部全般の遮音性能を向上させるためには効果的であることを明らかにした。
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