平成27年度は、平成26年度に行ったN県の県立高校とN県N市の公立小中学校を対象に校舎形態に関する調査を行い、3次元数値流体解析(以下CFD)を行った。 加えて、自然換気の効果を明らかにするため、比較のために冷房装置が設置されている高校2校を対象に、電力消費量および学校校舎の温熱環境に関する調査を行う。 トレーサーガスを用いて自然換気量を測定については、従来の研究ではトレーサーガスの発生点・濃度測定点の配置については、あまり検討されていない状況にあり、既往研究の炉論を再検討したところ、トレーサーガスを用いた多数室測定では理論的に困難な部分が多いことが判明している。このため、トレーサーガスによる多数室測定法の測定理論について継続して行い、平成25年度におこなった単純な形状校舎のCFD解析によって、トレーサーガスの発生位置および濃度測定位置を変えた場合に換気量の推定がどのくらい変化するか、明らかにした。
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