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2014 年度 実績報告書

悪臭環境が脳疲労および作業誤認に及ぼす影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24560728
研究機関松江工業高等専門学校

研究代表者

山田 裕巳  松江工業高等専門学校, 環境・建設工学科, 教授 (30610787)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード疲労 / 臭気 / 香り / ヒノキ / 被験者 / 快適性
研究実績の概要

平成26年度は、悪臭の改善技術として木の香りを用いた快適性及び臭気強度の持続性に関する研究を行った。
平成25年度の研究により、木の香り成分であるα-ピネンを一定濃度で発生させた場合において、香りを曝露され続けると臭気強度が指数的に減少するという順応特性を得た。そこで平成26年度は、臭気対策のための木材の香り制御方法の確立を目指し、香りの濃度を段階的に上げる体感(ステップアップ発生)が、順応を解消し、安定的な快適性・臭気強度の維持を実現する可能性を明らかにすることを目的として、ステップアップ発生が快適性・臭気強度に及ぼす影響を被験者実験により評価した。
実験は、チャンバー内にヒノキ材を入れ、チャンバー部およびバイパス部のバルブを操作することで5段階のα-ピネン濃度を設定し、被験者に体感させることで行った。被験者には所定の空気を体感しながら、パソコン上に30秒毎に表示される臭気強度と快適性を回答させた。濃度条件は、一定濃度で香りを発生させる条件(一定発生)、5分間発生、5分間停止を3回繰り返す条件(ステップアップ発生55)、10分間発生、5分間停止を2回繰り返す条件(ステップアップ発生105)とした。
実験の結果、一定発生環境下では順応により急激な快適性の低下が見られたものの、香りをステップアップ発生させた条件下では快適性及び臭気強度を持続させることができることが分かった。また、2サイクル目に再び香りを体感することで、1サイクル目とほぼ同程度の快適を得られる結果を得られたことから、5分間の無臭空気の体感は、順応を打ち消す効果がある知見を得ることができ、快適性・臭気強度の制御の可能性を得ることができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 臭気が人の行為および疲労に及ぼす影響2014

    • 著者名/発表者名
      山田裕巳
    • 学会等名
      室内環境学会
    • 発表場所
      工学院大学新宿キャンパス
    • 年月日
      2014-12-05 – 2014-12-06

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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