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2012 年度 実施状況報告書

建物改修におけるファサード・レトロフィットの方法論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 24560737
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京大学

研究代表者

今井 公太郎  東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (20262123)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード改修 / レトロ・フィット / ファサード
研究概要

本研究は、建築の改修における外壁の改変の手法を明らかにすることを目的にしている。初年度は、全体的な改修の状況の把握を行っている。国際的な改修事例については今年はスペインの事例について聞き取り調査を行っている。国内の事例については新建築やA+Uなどの建築雑誌を対象に、事例調査と類型化を行い、改修における複雑な状況を整理している。
その中で、着眼したポイントは既存の建物の時間的なコンテクストへの敬意の有無であり、それにはレトロフィットとリファインという最も対局の立場が両方あり得る。どちらの態度をとるかということが外壁の改変の方法の選択を大きく左右している実態である。これについては、増築等の境界条件も考慮しながら情報を日本建築学会の梗概に纏めている。
全体的な改修の実態を把握するのは、まとまった情報源もなく、雑誌メディアを時系列で遡行して順に読み込んでいく方法しかないため、収集に時間がかかっている。さらに情報が雑誌メディアの解釈に依存しており、詳細な一次情報にアクセスするためには直接設計者にヒアリングする必要がある。今後は、全体的な調査を引き続き行いながら、注目すべき事例を抽出した後、ヒアリング調査へ移行する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

情報源が電子化されておらず、データベースに入力する時間がとられているため。

今後の研究の推進方策

今後、典型的かつ有用な事例を選別し、現地調査を行う方針である。またこれに伴い、データベースを充実させていく予定である。次年度は今年度見出した評価軸をさらに詳細につめて、分析ができるようにする。

次年度の研究費の使用計画

今年行う予定であった海外調査は次年度行う。事例収集もこれに並行して行う。
基本的には、使用しなかった分の旅費は次年度使用する。また、データベースの作成にも多少の消耗品の費用がかかる。

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公開日: 2014-07-24  

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