研究課題/領域番号 |
24560747
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
佐藤 亮子 愛媛大学, 地域創成研究センター, 准教授 (50554341)
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研究分担者 |
西山 未真 千葉大学, 園芸学研究科, 講師 (70323392)
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キーワード | 国際情報交換 / スコットランド / rural social enterprise / 都市型社会的企業 / 農村型社会的企業 / 農村の社会的価値 |
研究概要 |
本年度は前期(4~8月)は海外研修であったため、その期間は9月に実施する海外調査の準備を中心に行った。 その後、9月に海外調査に向けて本年度第1回目となる研究会を行い、9月下旬にスコットランドおよびイギリスに調査に赴いた。調査では、SRUC(Scotland's Rural College)のArtur Steiner博士他の研修者と研究交流を行なうとともに、同氏のコーディネートのもと、スコットランドの農村型社会的企業からヒヤリングを行った。具体的には、HomeAid West Lothian, Austism Initiatives, Social Bite, Grassmarket Community Project である。それぞれ興味深い活動であったが、日本における農村型社会的企業との共通点とともに少なからず違いもあることがわかった。日本でいうと都市型に含まれるようなものも、農村型社会的企業の範疇に入っている。今後、あらためて、定義の議論を深めていく必要がある。またロンドンでは、ここ数年で急増しているファーマーズマーケットや、伝統的な青果市場が市民や観光客の集う場に転換し盛況を博している現場を視察。新たな農業ビジネスの勢いを見る思いであった。世界的に農村や農業の社会的価値の高まりを実感した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
前半海外研修に時間を割き、また後半には体調を崩した等の事情もあり、思ったように研究を進められなかった。
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今後の研究の推進方策 |
計画の修正が必要である。 まず次年度の前半(~6月)は調査の遅れを取り戻すことに努める。特に現地調査が不足しているので、集中的に行なう予定である。このうち7月は、当初は年度始めから取り組む予定であったワークショップの準備にかかり、中盤(8~11月)に実効できるように調整する。後半(12月~)は研究のまとめに取りかかり、可能な限り論文の執筆を進めることとする。またその間に3回程度研究会をもち連絡を密にし、情報・調査結果の共有を行いつつ、研究を深めて行く。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究代表者は前期に海外研修に参加し、その間は使用することがなかったため、29万円余を次年度の使用にまわすことにした。また分担者においても次年度に5万円弱を計画している調査に使用する。 まずは、実効ある使用を可能にするため早々に研究会を開催し、計画を再設計する予定であり、そのための旅費に充てる。その後、本年度に積み残した調査を早急に進める。その費用(主に旅費)として7月までに繰越分を消化する。
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