研究課題/領域番号 |
24560754
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
三輪 律江 横浜市立大学, 総合科学部, 准教授 (00397085)
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研究分担者 |
田中 稲子 横浜国立大学, その他の研究科, 准教授 (60345949)
稲垣 景子 横浜国立大学, その他の研究科, 助教 (20303076)
松橋 圭子 鎌倉女子大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (50710745)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 乳幼児生活圏 / まち保育 / 就学前児童施設 / 地域コミュニティ / 繋がり力 / お散歩ワークショップ / 地域資源 |
研究実績の概要 |
本研究では、申請者らのこれまでの継続してきた研究成果を横断的に発展させるものとして、(1)乳幼児期の子どもが生活時間の大半を過ごす保育施設や子育て世帯が屋外活動を展開する上で必要とされる地域の物的・人的資源について、GIS(地理情報システム)やステークホルダマップを用いてその圏域や人的資源の可視化解明をおこない「乳幼児生活圏」の在り方を探究した。また同時に(2)「乳幼児生活圏」形成に向けたしかけづくりとして、乳幼児期のこどもが地域社会で育まれるための仕掛けとなる「子育て協働型まちづくりワークショップ」の手法開発を行った。 26年度は具体的に以下の3点を中心に行った。 ①昨年度実施した乳幼児を持つ親子へのアンケートの継続調査として、子育て世帯の居住地選択に際しての評価構造として、地域資源活用・地域コミュニティとの関係を究明した。 ②就学前児童施設の地域資源の利活用と関係に関する調査として、横浜市内の全就学前児童施設(保育所、幼稚園、つどいの広場、地域子育て支援拠点)を対象にアンケート・ヒアリングを実施し、それぞれの種別や建築形態による、保育施設に来る-保育施設が出向くの両側面から地域との交流関係と地域域資源の活用の差異について明らかにした。また災害時に向けた危機管理としての地域との関係についての現状と意識についても把握した。 ③ワークショップによるモデル手法開発と効果検証として、引き続き横浜市青葉区の2箇所の保育施設を対象とし、保育士や地域住民らが一緒に行う「お散歩マップづくりのワークショップ」を実施した。特に地域と関係をつくる上での保育施設の立地や種別、建築形態の差異による課題を明確にし、それぞれに沿った手法の構築を実施した。また子ども達と地域住民との関係はより強化なものとなり、保育施設が自ら継続できるワークショップ手法も開発し、技術移転を果たした。
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