研究課題/領域番号 |
24560755
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研究機関 | 北海学園大学 |
研究代表者 |
石橋 達勇 北海学園大学, 工学部, 教授 (50337094)
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研究分担者 |
竹宮 健司 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 教授 (70295476)
小林 健一 国立保健医療科学院, その他部局等, その他 (80360692)
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キーワード | 超急性期病院 / ME機器 / 管理運営 / 建築計画 |
研究概要 |
今年度の研究活動として以下を実施した。 1.物品管理の視点からみた可搬型ME機器の保守管理と建築計画の実態の事例的把握:先進的な物品管理システムを導入している病院事例において、可搬型ME機器の保守管理の実態や、ME使用部門の建築計画に関する要件を探る為にヒアリング調査を実施した。その結果、ME使用部門への可搬型ME機器の供給・回収経路の観点からME室は縦動線の近傍に位置することが望ましいこと、可搬型ME機器以外の機器・設備の保守管理を担当することが業務負担となっていると共にME室の面積不足を引き起こしていること、外部委託業者と専任の臨床工学技士との間で業務分担を行うことで効率的な保守管理業務を実施していること、などが明らかとなった。 2.ME使用部門の建築・設備計画の動向に関する情報収集と分析:ME使用部門としてNICUと手術部における建築・設備計画の動向に関する情報収集と分析を行った。NICUにおいては、昨年度に引き続きヒアリング調査を通じて、保育器を中心とした可搬型ME機器の使用・配置の状況と保守管理の実態を把握し、データの分析・整理を行った。 また手術部については、文献調査の結果、今後の超急性期病院において主流となると考えられる低侵襲の手術を行っている一部の病院事例では、専用の手術室や機器の整備を行っていることが明らかとなり、従来の手術部とは異なる可搬型ME機器の運用や保守管理が行われていることが推測された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究開始当初想定されていなかった研究代表者(報告者)の所属機関の異動により、校務や新規講義の準備などの諸業務の実施が継続的に求められた結果、当該研究の遂行に必要な時間が確保できなかったことが挙げられる。 また、上記業務の量や実施時期が不明であった為、各種事例調査の実施計画を立案することが困難であったことも、研究が遅延した理由と考えている。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、所属機関における諸業務を今年度以上に円滑・効率的に実施することができると予想され、当該研究の遂行に必要な時間を確保できる見通しである。また上記業務の実施時期が明確となったことから、研究分担者とも適宜日程等の調整を行った上で、当初の研究計画にあった成果を得るために研究活動の推進に努める。
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次年度の研究費の使用計画 |
予定していたヒアリング調査の実施を見送り、それに伴う旅費の支出額が減少した為である。 次年度の研究費の使用分は、今年度未実施の各種調査を実施する為の経費として計上・増額させる。それ以外の研究費予算については、当初計画どおりの執行を目指す。
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