研究課題
基盤研究(C)
本研究は、琵琶湖東部湖岸域を事例とし、郊外地域を持続的にする条件は何かということを主たる研究上の問いとして、「持続的な郊外」を可能にする条件について考察することを目的としている。年齢バランスが良好な地区と平均的な地区を比較分析した結果、第1に、年齢バランスが良好な地区は土地の規模の点で余裕のある空間構成を持っており、とりわけ、余剰の畑地を転用して新規転入層を漸次的に受け入れていることがわかった。第2に、近隣でも遠方でも、多様な勤務地を選択することが可能であり、結果として、年齢バランスが良好な地区の居住者の通勤時間は平均地区よりも長くなっていることがわかった。
建築・都市計画