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2014 年度 実績報告書

事前不確定性に基づく価値管理モデル構築にむけた動的な建築企画実務プロセスの体系化

研究課題

研究課題/領域番号 24560773
研究機関摂南大学

研究代表者

木多 彩子  摂南大学, 理工学部, 教授 (90330357)

研究分担者 阪田 弘一  京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 准教授 (30252597)
飯田 匡  大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 講師 (40335378)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード建築企画 / 事業性 / 環境的資源 / 歴史的価値 / 仮設商店街
研究実績の概要

建築の長寿命化に対応して、継続的に建物を使用するためには、長期的な建築の価値管理の仕組みが重要となる。そこで建築の企画段階おいては事前不確定性を前提とした事業性の検討が必要であり、本研究では実務プロセスにおいて建築事業遂行にあたり①性能的価値だけではない広義の建築の価値をどのように捉えているのか、②連続的に複雑に変化していく条件に対応する解答をいかに生み出しているか、の2点を検討してきた。
最終年度の2014年度は、①では、2013年度末(2014年3月)に行ったドイツIBAエムシャーパーク以後の事業継続と管理に関する現地ヒアリング調査結果を整理し、建築や都市における価値の転換は、IBA以降現在も「環境的資源」の保存、「歴史的価値」の尊重、建物デザインの精査、の3つの概念が根底に共有されていることを把握し、建築学会大会学術講演会で成果を発表した。
②では、前2年度の研究成果を鑑みて、特に商業建築の企画・運営は、他の施設以上に、めまぐるしく変化する社会状況をどう読み、どのように対応していくかが極めて重要な課題となることに着目し、2つの調査研究を追加した。一方は被災地(宮城県)の仮設商店街を対象とし、企画復興の最終形が見えない中で手探りで応急的に経営を続けていくという特異な商業施設において、その企画・運営の実態やステークホルダーの体制、資金調達などの要因群と経営状況との関連から実態をとらえようとした。他方は、ネット販売の普及に伴い減少が続く書店の新形態として近年注目を集めているブックカフェの企画・運営の実態から、社会状況を反映した動的な建築企画実務プロセスの把握を試みた。これらの2つの調査研究は、ヒアリング対象と予定していた中心人物の不在や交代などが一因で、2014年度始めの研究計画よりもやや遅れており、最終的な知見の整理を現在(2015年4月)行っている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] IBAエムシャーパーク事業後のルール地域における都市再生に関する調査報告 -建築・都市における新しい価値の付加と価値の転換手法に関する研究-2014

    • 著者名/発表者名
      木多彩子、飯田匡、辻井麻衣子
    • 雑誌名

      2014年度日本建築学会大会学術講演梗概集

      巻: 建築社会システム ページ: 57-58

    • オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 運営実態からみた障害者福祉施設内のカフェの計画手法に関する研究2014

    • 著者名/発表者名
      永井麻美、横田隆司、飯田匡、伊丹康二
    • 雑誌名

      平成26年度 日本建築学会近畿支部研究報告集

      巻: 54 ページ: 113-116

    • オープンアクセス
  • [学会発表] IBAエムシャーパーク事業後のルール地域における都市再生に関する調査報告 -建築・都市における新しい価値の付加と価値の転換手法に関する研究-2014

    • 著者名/発表者名
      木多彩子、飯田匡、辻井麻衣子
    • 学会等名
      2014年度日本建築学会大会学術講演会
    • 発表場所
      神戸大学
    • 年月日
      2014-09-12
  • [学会発表] 運営実態からみた障害者福祉施設内のカフェの計画手法に関する研究2014

    • 著者名/発表者名
      永井麻美、横田隆司、飯田匡、伊丹康二
    • 学会等名
      平成26年度日本建築学会近畿支部研究発表会
    • 発表場所
      大阪工業技術専門学校
    • 年月日
      2014-06-21

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公開日: 2016-06-01  

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