サービス付き高齢者向け住宅のあり方を検討するために、①費用負担と機能分担に関する調査、②地域居住の拠点機能に関する調査、③サービス提供圏のあり方に関する調査、④賃貸借契約とサービス契約の統合に関する調査、を実施した。この結果、普遍的家賃補助制度がない日本では高齢者住宅は施設の代替機能を果たしやすいこと、非営利の住宅供給組織がないため住宅事業とケア事業の資本統合が進むこと、地域居住支援型高齢者住宅にはサービス拠点と活動拠点の双方が必要であること、定期巡回随時対応サービスの普及において高齢者住宅の併設が有益であること、サービス契約の特性からくる法的問題があることが明らかとなった。
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