本研究における主な成果は下記の3つにまとめられる。(1)ドメインサイズの異なるカーボンナノウォール(CNW)を用いることによって、それに担持されるPt粒子のサイズを制御できることがわかった。その酸素還元反応(ORR)活性は市販触媒よりも優れていることがわかった。(2)衝撃圧縮急速冷却法によってCNWから透明グラファイトタイルといった新規材料の創製に成功した。(3)プラズマ化学気相蒸着法によってカーボンアロイ触媒の開発に成功した。特に、リニアスイープボルタモグラフにおける開始電圧は0.85 Vを超え、世界最高レベルのORR活性を得た。
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