グラッシーカーボンの粘弾性変形挙動の基礎的データ取得のために島津サーボパルサーを用いて室温及び1900℃-2100℃の高温域での圧縮試験を行った。室温ではひずみ速度に依存しない変形挙動が観察されたのに対し、高温下ではひずみ速度の増加と共に応力が増加した。応力―ひずみ曲線から変形の各種パラメータを求めた。グラッシーカーボンの微細構造を高分解能TEM観察にて調査し、従来のモデルに示されるような気孔が存在せず、そこは低密度の非晶質カーボンで満たされていることが明らかとなった。これらの結果を元に、グラッシーカーボンの粘弾性挙動をバネ、ダッシュポットを用いた3要素粘弾性モデルにより解析した。
|