共焦点型X線回折法を開発するため装置を構築した。管球からのX線を集光素子を用いて集光し,別の集光素子を2θアーム上に設置してこの焦点を第一の集光素子の焦点と一致させて共焦点をつくり,回折X線を検出器に導く配置とした。複数の結晶相から構成される試料をX-Y-Zの試料ステージ上にセットし,共焦点における結晶相からの回折X線を2θスキャンにより測定した。試料をスキャンしながら回折パターンを取得することで,試料内の結晶相の3次元分布を分析し,空間分解能の評価などを進めた。共焦点型X線回折装置によって,非破壊で不均一試料の分析ができた。
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