均一分散型から網目構造型まで幅広くナノ粒子配列や微構造を制御可能な無機/有機複合材料の新規調製技術を開発することを目指し,基礎研究を実施した。ラテックスと無機ナノ粒子の混合水分散液を,静電反発力を利用しヘテロ凝集を防止した高分散状態のまま濃縮・乾燥することで,狙った粒子配列構造・微構造を液中にて形成させる技術を開発した。この技術により,異なる微構造の複合材料の作り分けが可能となることを明らかにするとともに,微構造決定因子を解明した。さらに,調製した複合材料の特性評価結果から,本技術が自動車の低燃費化に繋がるガラス代替透明複合膜や高性能タイヤ部材の簡易調製法となり得る可能性も見いだした。
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