リサイクルに不利な元素を用いずに鉄の耐酸化性を向上させるためにはアルミナイジングが有効な手段である。本研究では純鉄基板の被覆のための処理材としてTi,AlおよびFeの粉末を用いてその混合比を変化させて表面の元素分布の制御を行った。被覆層の組成の分布を縮小させるために、素粉末を有機溶剤と混合してペースト状にし、さらにシート化することで被覆材の均一塗布を達成した。また、レーザー加熱を一度ではなく2度照射して被覆層の元素の拡散を促進させる処理を試みた。その結果、被覆層の濃度分布は改善されそれぞれプラスマイナス2%程度の広がりにとどめることができた。その結果耐酸化性に優れた鉄の被覆に成功した。
|