摩擦攪拌異材接合法は、材料特性の異なる部材を溶融を伴わずに高い接合強度を持った接合体を作製できる優れた接合法である。アルミ/鉄の突合せ接合では、アルミのみを接合ツールで攪拌するため、その接合メカニズムを理解するためには、アルミの材料流動が接合界面に与える影響を明らかにする必要がある。そこで、本件旧は以下の3つの課題について取り組んだ。 (1)塑性流動の制御法の確立 (2)接合界面状態の安定性評価 (3)検査手法の開発 最終年度の今年は、特に(3)において放射光を用いたX線回折により、加熱に伴う反応層の成長挙動とそれに伴う強度低下の相関関係を明らかにした。
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