摩擦攪拌接合によるアルミ合金と鉄鋼材料の接合は、輸送機器の軽量化に有望な方法である。その接合条件である入熱量(接合ツール回転数、接合速度)、接合ツール形状、接合線形上は、接合部材の材料流動に影響を与える。この材料流動を制御することが欠陥のない接合体の創製には重要である。そこで本研究では、トレーサを用いたX線CT撮像および数値シミュレーションにより摩擦攪拌による材料流動の可視化を実施し、各種接合条件がどのような影響を与えるかを明らかにした。また、この材料流動により接合界面に形成される反応層の形成機構を明らかにすると共に、その反応層の安定性を放射光によるX線回折により明らかにした。
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