Zn電解採取における省エネルギーの不溶性アノードの開発を目指し,Pb基地に低酸素過電圧の触媒粉末を分散させたPb基アノードが粉末圧延法によって調製され,アノード電位の低下に及ぼす触媒粉末の効果が研究された.定電流電解およびアノード分極測定によって,Pb基地に分散されたRuO2が酸素過電圧の低減に効果があることが明確にされた.Pb-RuO2アノードのアノード電位は,RuO2含有量0.60 mass%付近において急激に低下した.そして,0.70~1.50 mass%RuO2を含有するPb基アノードのアノード電位は,純Pbアノードのそれに比して300~350 mV低いものであった.
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