結晶対称性が高く,不整合度の小さいL12構造Al5CuTi2金属間化合物粒子を,アーク溶解によって得たバルク状試料の粉砕あるいはガスアトマイズ法により得た.これらを異質核とする微細化剤を放電プラズマ焼結により作製し,アルミニウムの鋳造実験を行ったところ,高い微細化能が見いだされた.また,アルミニウムあるいは黄銅を用い,切削くずを利用した微細化実験も系統的に行い,不整合度が大きい場合に比べ,小さいあるいはゼロの場合には高い微細化能を発揮することを見いだした.加えて,このアイデアは鋳造マグネシウムの結晶粒微細化にも適用できることを示した.
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