ケイ酸塩系にリン酸(P2O5)を添加したリンケイ酸塩系スラグにおいて、溶融プロセスでレアアースとPO4四面体とが優先的に結合するための組成条件が[R2O+R'O]/[P2O5]≦1(モル比)であることを見出した。ここでRはアルカリ金属、R'はアルカリ土類金属である。赤外分光法により、この組成条件でリンケイ酸塩スラグ中に存在する、PO4四面体のネットワーク構造を特徴付けた。組成設計したスラグについて超純水中での浸出試験を行い、レアアース及びリン酸成分が選択的に溶出することを化学分析から明らかにした。
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