現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
粒子集積薄膜の作製方法に関しては,ドクターブレード法と比較するために実施した移流集積法,電気泳動法,およびスプレー法の内,前2者の手法の研究は比較的順調に進み,その一部を成果にすることができた。発表論文:Chemistry Letters, 41, 1207-1209 (2012),口頭発表予定:9th World Congress of Chemical Engineering, 18 – 23 August, 2013, Seoul, Korea 粒子集積薄膜の電気特性の評価方法の検討では,従来から研究を進めていたインピーダンス法を用いてチタニアナノロッド粒子の混合の影響を評価し,数%のチタニアナノロッド粒子の混合で良好な光電変換効率が得られることを見出した。また,球状チタニア粒子が結合してナノワイヤー状になった粒子集合体も含めて,一次元状チタニア物質の必要性を示した論文(Journal of Power Sources, 226, 94-100 (2013))を発表した。さらに,Kelvin probe Force Microscopy(KFM)を用いて局所的な電気特性分布を明らかにするための基礎的研究を,Max Plank Institute for Polymer Research, Mainz, Germanyとの共同研究として開始した。 粒子集積薄膜の構造評価に関しては,薄膜中のチタニア粒子量を実測できる手法を開発したことにより,膜厚測定と合わせることで,薄膜中のチタニア粒子の平均充填率を算出することができた。
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