色素増感太陽電池の電極には,チタニア粒子の集積薄膜が使用されているが,粒子集積薄膜の構造を最適化する試みはほとんどなされていない。本研究では,粒子集積薄膜構造の評価技術を確立すると共に,その構造制御を試み,光電変換効率を高める薄膜作製条件を,粒子の形状も考慮して見出すことを目的とした。 電気泳動堆積法は適切な粒子薄膜作製法であり,粒子堆積速度は簡単なモデルを用いて推定可能となった。チタニア粒子堆積膜構造の光電変換効率への影響を,粒子形状の異なる4種類の粒子を用いて検討した。その結果,最も高い光電変換効率を与える堆積膜の空隙率やこれらの粒子の混合割合が存在することを明らかにした。
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