単分散の球状メソポーラスシリカ粒子を用いて水溶液中の金属イオンの吸着速度をバッチ法により測定した。その吸着速度過程は擬二次吸着モデルにより定量的に評価した。その結果、このモデルに含まれる速度定数の値は球状吸着剤中での金属イオンの見かけの拡散係数で相関できることを本研究で初めて示した。また、このモデルは球状のキレート樹脂やZIF-8粒子内での、金属イオンやアルコールの吸着速度過程も相関できた。さらに、このモデルを用いて、キレート樹脂による金属イオンのカラム吸着の破過曲線を定量的に相関出来た。また、二成分系でのカラム実験では出口濃度が入口濃度よりも高くなる「Overshoot現象」を見出した。
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