本研究ではエマルジョンへの電場の効果が強化できるマイクロリアクターを開発し,交流電場印加法により連続操作可能な迅速解乳化が可能な化学プロセスデバイスの開発を試みた。 その結果として以下の知見を得た。①交流電場では解乳化した油相中の残留水分分率は1 %未満であり、直流電場に比べて良好な結果を得た。②電解強度は,液滴の誘電分極によるクーロン力、交流周波は液滴同士の物理的な衝突を促進させると考えられる。③電解質を添加したエマルジョンも容易に電場印加法を用いることで,電解質を添加しないものと比較して解乳化率は高かった。液滴の誘電分極の効果が高くなり、液滴同士の合一が促進されたと考えられる。
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