メタン脱水素芳香族化(MTB)高活性なMo/H-MFI(Si/Al2=40)およびそのMFI担体にGa部分置換し酸強度抑制した触媒において、高活性条件における反応時経時失活過程の詳細についてTGより見積もられた炭素析出量、およびMo炭化還元種形成状態から検討した。Mo種の構造解析にはMo L3殻XANESを用いた。その結果、MFI担体へのGa部分置換(Al/Ga=50-100)によるMTB初期活性の増大はMo炭化還元種の容易な形成との関連が推定された。加えて担持Mo種のアルファ型炭化物種形成が活性低下要因となると推定され、MFI系担体へのMo-V共担持触媒でその形成抑制による高活性が得られた。
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