砂へ飛翔体を高速貫入させ、本研究で開発したマグネット・コイル法を用いて貫入深さと速度減衰履歴を計測した。結果、飛翔体の貫入挙動が変化する速度である遷移速度が存在し、その速度は砂集合体の弾性波速度に一致することがわかった。このことより、遷移速度前後では貫入中の力学状態が異なることが明らかになった。 飛翔体高速貫入実験において、貫入軌道は蛇行することがわかった。この軌道を精度良く計測するために、マグネット・コイル法を用い、蛇行を模擬した物体の「偏心+傾き」が出力に与える影響を調査し、理論式を構築した。そして、コイル中心からの偏心量および飛翔体貫入経路を同定する手法を確立するのに有益な知見を得た。
|