本研究の目的は,生物の膜面展開挙動を3次元で計測し,その仕組みを定量的に評価することから,力学的に合理的な宇宙膜面構造物の設計法へとつなげることであったが,計測装置の開発・調整に時間がかかり,昆虫の羽化の時期に目的とするデータを取得することができなかった.マッチング成功率が低いことが主な原因だが,時々刻々形状だけでなく位置を変える羽化過程の計測が非常に困難であることが明らかとなった. 一方,折り畳んだ紙や開花する花などゆっくりとした挙動を示す計測対象物については3次元形状を取得することができた.また,外部での3次元計測にも対応できるようになった.
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