研究課題
本年度は研究計画に記載した④開発した制御システムの操船者への影響評価として,ARを用いた着桟操船実験システムを用いて自動着桟制御システムの実船実験を行った.そして,その時の操船者の緊張状態の計測およびアンケート調査を行い,操船者に不安を与えないために,着桟位置までの残り距離に応じた船速の設定を行った.そして研究計画の記載通り②最適着桟制御解を追従する制御アルゴリズムの研究として,実船実験より求めた速度設定を拘束条件として,最適着桟制御解を導出した.実船実験の結果を含め研究成果は,米国電気電子学会(IEEE)のシステム・マン・サイバネティックス部門(SMC)の年時国際学会SMC2016へ発表し,論文はIEEE explore に掲載された.また導出した最適着桟制御解を自動制御に利用するだけでなく,操船者に操船方法のガイドラインとして操船時にARを用いて提供することの検討も行った.そして,着桟位置までの残り距離に応じた位置取り,船速,船首方位のガイドラインをARを用いて海面上に表示して着桟操船を行う実船実験を行い同システムの有効性を確認した.本研究成果は,IEEEのSMC部門がテクニカルスポンサーを務めるIFSA-SCSI2017へ投稿し採択され,IEEE exploreへの掲載が予定されている.さらに本研究成果を通常航海時にも応用し,航路をARを用いて表示するシステムを開発し実船実験を行いその有効性を確認した.同研究成果は,IEEEのSMC部門の年時国際会議(SMC2017)へ投稿し現在査読中である.
すべて 2016
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件)
Proceedings of IEEE International Conference on System, Man and Cybernetics 2016
巻: - ページ: pp.904-909
10.1109/SMC.2016.7844356