太陽光発電は今後も世界で大幅な導入が進むことが予想されるが、太陽電池セルには多くの希少金属が使用されており原材料となる金属の供給が持続的でない可能性がある。本研究では、1)太陽光発電の導入拡大にともなう銀供給のリスク分析、2)不確実性を考慮した太陽光発電導入の経済性分析、3)シリコン原材料の未利用資源の活用について検討を行った。 金属供給のリスクを定量的に示す6つの指標を提案し変動を分析したところ、銀の供給リスクが高まっていることが示唆された。またリアルオプション法を用いた導入の経済性分析では、最適な太陽光発電への投資は2011年の2倍程度まで化石燃料価格が上昇したときであることが求まった。
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