研究成果の概要 |
老廃鉄スクラップをリサイクルするためには、鉄中トランプエレメント(Cu, Sn)の除去技術を確立することが必要である。FeがAg, Caと熱力学的に強い斥力を有し、高温で2液相分離することに着目し、その性質を利用した溶鉄中Cu, Snの除去について検討した。Ag相を媒介相として用い、溶鉄中CuのNa2S中への除去を試み、Na2Sの有する高い脱Cu能力ならびに本手法により高い脱Cu効果が得られることを明らかにした。CaをCa-Pb合金として用いることで、高温で溶鉄と2液相分離状態で安定に保持できる条件を調べ、実際にCaが溶鉄中Cu,Snの吸収除去に有効であることを明らかにした。
|