平成26年度(最終年度)の目標は、実時間位置計測・軌道計算・レーザー照射・照射システムの開発である。 平成25年度にArduinoを制御CPUとしたアラゴスポットの計測装置(即ち飛行中燃料球の位置計測)の開発を行った。しかし、実時間処理(ミリ秒)を行うためには、Arduinoではクロックが16MHzと遅く、別の制御CPUを使わないと実時間処理が行えない。このため、RapsberryPiを制御CPUを使ったアラゴスポットの計測装置を開発した。 軌道計算に関しては、燃料球の位置データを使って炉中心における燃料球の到達予定位置と到達予定時刻が計算できる2種の計算方法を開発し、模擬データによるシミュレーションにより有効性を確かめた。 レーザー照射に関しては、(1)照射のタイミングと(2)照射の位置制御が課題であるが(1)に関しては、到達予定時刻にレーザー照射のパルス信号を発生するシステムを開発した。 システムの開発はこれらのサブシステムを組み合わせる事が必要であるが、サブシステムの開発と、サブシステム間の統合の設計作業が終了した。
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