細孔径6.7 nmのシリカメソ多孔体(SBA-15)の細孔内に,カルボキシル基,スルホ基,アミノ基をグラフト化した。5℃における固-液吸着実験の結果,SBA-COOH,SBA-SO3H,SBA-NH2及び未修飾SBAの分離係数はそれぞれ1.17,1.17,1.18,1.21が得られ,吸着材によらずほぼ同程度であった。一方,176.5 kBq/mLのトリチウム水を用いて脱着挙動を検討したところ,250℃までに得られるトリチウム水の濃度は,それぞれ84.0,202.8,213.8及び182.6 kBq/mLが得られ,スルホ基,アミノ基が高いトリチウム濃縮効果を有することが示された。
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