磁場閉じ込めプラズマの閉じ込め性能を左右する要因である電場及び乱流の計測のために、重イオンビームプローブ(HIBP)の改良のための開発研究を行った。特にHIBPで用いることのできる高エネルギーイオン検出法の開発を重点的におこなった。その結果、高エネルギーイオンを金属ターゲットにより2次電子変換したのち計測することで4倍以上の信号を取り出せることを明らかにした。 プラズマ実験においては、大型ヘリカル装置(LHD)において高エネルギー粒子によって帯状流が駆動されていることを実証した。また、新古典輸送理論に基づく電場の遷移現象をLHDにおいて初めて検出することに成功した。
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